2016-17年度 国際ロータリー会長 
ジョンF・ジャーム

<強調事項>
・奉仕の躬行
・ポリオ撲滅の最終章
・ロータリーブランドの認識と実行
経歴
 エンジニアリングのコンサルティング会社、Campbell and Associates社の理事兼CEO。同社に入社前は空軍に4年間在籍。
Public Education FoundationとOrange Grove Centerの理事および執行委員、Blood Assuranceの理事長、Chattanooga State Technical Community College Foundationの創設者および財務長、Tennessee Jaycee財団の会長。

 1976年にロータリー入会。以来、RI副会長、理事、財団管理委員と副管理委員長、財団管理委員長エイド、ロータリー2億ドルのチャレンジ委員長、RI理事会執行委員、RI会長エイド、規定審議会代表議員および議長、会員増強ゾーンコーディネーター、多数の委員会委員長、エリアコーディネーター、RI研修リーダー、地区ガバナーを歴任。
RI超我の奉仕賞、ロータリー財団功労表彰状、特別功労賞を受賞。ジュディ夫人とともに財団のベネファクターおよびアーチ・クランフ・ソサエティ会員。お二人には、4人のお子さんと6人のお孫さんがいます。


人類に奉仕するロータリー
 111年の歴史の中で、ロータリーは多くの人に多くの意味を持ってきました。会員は、ロータリーを通じて友人と出会い、地域社会とつながり、目的意識を持ち、人びととの絆を育み、キャリアを築き、ほかでは味わえない貴重な経験をしてきました。毎週、世界34,000以上のクラブのロータリアンが、語らい、笑い、アイデアを分かち合うために集います。しかし、私たちが集う一番の理由は、最も大切な目標、すなわち「奉仕」のためです。

 ロータリーの初期から、人類への奉仕はロータリーの礎であり、主な存在理由となってきました。今日の世界で意義ある奉仕を行う最善の道はロータリー会員になることであると、私は信じています。また、世界に確かな変化をもたらすために、ロータリーほど優位な立場にある団体はないと考えています。さまざまな分野から熱心で有能な職業人が集まり、壮大な目標を実現できる団体も、ほかにありません。ロータリーには、世界を変える力、ネットワーク、知識の結集があります。ロータリーに限界があるとしたら、それは私たちが自分自身に設けている限界にすぎません。

 現在、ロータリーはとても大事なときを迎えています。今はいろいろな意味で今後を決定づける歴史的な節目です。私たちは力を合わせ、世界に重要な奉仕を行ってきました。そして、今、世界の行く末は、私たちのさらなる奉仕にかかっています。世界でもっと大きな「よいこと」の推進力となるために、固い決意と熱意でポリオ撲滅を成し遂げ、勢いをつけてロータリーをさらに前進させながら、これまでの成功をバネに飛躍するときが来たのです。

 ポリオ撲滅から私たちが学んだ多くのことの中で、最も大切ながら最もシンプルなこと、それは、ロータリー全体の発展を望むなら全員が同じ方向に進まなければならないということです。クラブ、地区、RI のレベルにおけるリーダーシップの継続は、ロータリーを繁栄させ、その秘めたる可能性を最大限に発揮する唯一の方法です。新会員の入会や新クラブの結成だけでは十分ではありません。私たちが目指すのは、単にロータリアンの数を増やすことではなく、ロータリーによる善き活動をより多く実現させ、将来にロータリーのリーダーとなれるロータリアンを増やすことです。

 ポール・ハリスは晩年、ロータリー設立の経緯について振り返り、次のようにつづっています。
「個人の努力は個々のニーズに向けることができます。しかし、大勢の努力の結晶は、人類の奉仕に捧げなければなりません。結集された努力に限界というものはありません。」
 いつの日か120万人以上のロータリアンが一体となり、ロータリー財団や各自のリソースを駆使して人類への奉仕に取り組むことになろうとは、ハリスも想像しなかったでしょう。そのようなロータリーに対してハリスがどんな奉仕を期待するのか、私たちは想像するしかありません。「人類に奉仕するロータリー」の伝統を継承する名誉を授けられた私たちには、このような奉仕を行っていく責務があるのです。

心を込めて
「人類に奉仕するロータリー」
次年度会長サイン
ジョンF・ジャーム
2016-17年度 国際ロータリー会長


2015-16年度RI会長

 
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